強化ガラス製食器が破損し、手を深く切り重傷を負うケース等の相談が、国民生活センターに1999年4月から現在までに111件寄せられたと発表した。
事故が発生した食器の種類は、鍋やフライパンなどのふたが54件で最も多かった。
40歳代の女性は、その日に購入した強化ガラス製の鍋ぶた付きの両手鍋で煮物を調理した。ふたを鍋から外してキッチン台に置いたところ、突然ガラスが粉々に割れて、細かい破片が半径1メートルくらい飛び散ったため、手に軽いけがをしたという。
洗って乾かした強化ガラス製の皿を収納しようと手に持ったところ、破裂するように突然割れ、左手を深く切り、1か月以上の重傷を負った
飲食店で出されたコップが、触っていないのにいきなり破裂した
などの相談があった。
強化ガラスは、一般的なガラスを熱処理などで強くしたもので、同センターによると「種類によっては、表面についた小さなキズやガラス内部の不純物などが原因となって、突然割れることがある。また、一般的なガラスと違い、割れた場合、破片が鋭利なかけらになって激しく飛散する危険性がある。洗浄の際は、ガラスを傷つける恐れのある金属製タワシなどは使用しないように」と呼びかけている。
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